【情報疲労時代のマーケティングストーリー】
Penseur
2014.12.24
【情報疲労時代のマーケティングストーリー】
~生活者1万人アンケートから見えてきた現代の消費者の実態~
こんにちは!東京営業部の竹内です。
年末まで残り2日、早いですね。2015年に向けての転換期、頑張りましょう!
今日は、2015年を生き残り、売上を上げたい企業様に向けて、
広告マーケティング分析、書きます。
僕の全く根拠のない、調査分析ではなく、
野村総合研究所の1万人アンケート調査・分析からの答えです。
【キーワード】
『情報疲労時代』に生活者から、お金をもらう7つの秘密です。
電車、バス、特に、スマホでのSNS、
『もう正直しんどい・・』
という無意識な疲れを抱いてます。
そんな僕達生活者にサービス・モノを販売する、企業様。
どうしましょうかね?
僕たち東京チームがお世話になってる、クリエイティブ師匠の名言。
ヒントくれました。
『そもそも、生活者は広告を見ようと思って見てない』 Dentsu ISHIDA さん
これは僕達広告マンにとって、大事な真実です。
広告で『あっ私のコト!』と思わせないといけない。
広告は
『モノが売れるまで』と『出会いのきっかけ』
をつくる2つの側面があります。
『モノが売れるまで』の代表は通販。ネットで興味持たせて、即。売りたい。
『出会いのきっかけ』はイベントとか、マッサージ店など、実店舗に来てもらうですね。
僕は広告よくても、その後の『人』で台無しになる可能性大と、いつも思います。
企業人、物語の一連性が無ければ、夢が覚めて、せっかく買おうと思ってたのに・・チャンチャン。
超、避けたいですよね。
避けましょう。
7つのヒントです。
何か、御社の参考になればなと、思います。
【情報疲労時代のマーケティング7つのストーリー】
①選択肢を絞って、『自分で選ばせてあげること』です。
基本、売り込まれるのはイヤ。私が決めたいの。
基本みんなワガママですから、そのワガママを叶えるために、
選択肢を3つしぼること。4は情報を与えすぎ。2は2者選択で判断しかねる、もう一個見たい。
3は、意思決定の、魔法の数字です。
②リアル店舗でWEB・紙媒体では伝わらない、五感・直感に訴求せよ!
背景として、ネット情報、ネットでの評判、事前情報を聞きすぎた。
『もうしんどいし、やっぱ買うのやーめた』
リアル店舗に求められるのは、「文字や画像ではわからない感覚情報」
LUSHさん、お客さんを参加させて巻き込むの、上手いなぁと思います。
※ 自然派バス用品の製造・販売を行う企業。店頭でバスボム
(浴槽に溶かすと泡が出る入浴剤の実演販売)
③「お試し」体験で背中をおすこと。
なぜか?
「生活防衛意識」が強い、からです。
消費税10%になるかも~、給料上がらないんじゃないの~?
という見えないどうせ私のお金、増えないでしょう?からの防衛意識。
生活者は消費に失敗したくない。
その問題を解決することが、『お試し』です。
試乗・試食・無料体験レッスン・1回やらせてみたら、
YES・NO・保留はわかりますね。
『伝わる』の真実は、【実物を見せて、やらせてみる】
原価かかる、ってケチってたら、一生の顧客を逃すかも・・
④「カスタマイズ」で「私だけのモノ」
■自分なりのこだわりを持って、特別感と納得感を高める。商品を選ぶ人が増加。
■家電でも、色やデザインで「自分らしさ」を求める傾向が高まっている。
テレビなどでの商品でも、色・デザインを重視して購入する男女が多い。
ポイントは、『お皿は、100均』で、いい。
と、『レクサスがいい。1,200万円でも買う。
『で、いい』と『が、いい』のちがい。
2極化する傾向が強いです。
御社の市場での立ち位置、どこですか?
⑤モノが売れなけければ、体験を売ること。
■思い出に残る旅行・癒やし・ストレス解消・教養や能力の向上への支出意欲が高い。
(事例) ソウ・エクスペリエンス
【予算2980~50,000円までの体験を、ゲームソフトの箱くらいの大きさでパッケージ販売。プレゼント出来るサービス】
例えば、パラグライダーを5000円で。
自分ではお金出してやらないけど、一生に一回はやってみたい。
というのが、誰にでも1つはありますよね。
キャッチコピー、また、いいんですよ。
きっかけは、贈られたから。
あの人が体験する、はじめの一歩を踏み出して欲しい、
一度はやってみたい、が必ずある。
僕が好き系な、広告です。
⑥「社会を良くする消費」
■年代に関わらず、消費者の約半数が、社会のために役立ちたい、「行動できていない」と感じてる。
■震災後、社会を良くする消費を行った人は6割近くに達してる。
・被災地で生産された商品を購入した。
・社会貢献活動に取り組む企業の商品を意識的に購入した。
社会貢献したいけど、やり方が解らない消費者。
僕達1988年生まれ、20代の平成と昭和の間くらいの若者は
なんか社会にいいコトしたい。
という人が多いです。
『今』→『壊れるもの』という無意識な恐怖意識が、あります。
だからそんな消費者をそっとあとおしするのメッセージは
『あなたの消費、こんなとこで役に立ってますよ』
TOMS:靴屋さん
メッセージ『靴を1足買うことによって。トムスから、子どもたちに1足靴が送られる』
僕も、このキャッチにやられて、思わず買ってしまいました。デザインもちろん、ありきで。
※ちなみに消費者は、「社会貢献型消費」にプレミアムを払う意向があるが
品質が落ちることは、認めていない。です。
⑦シェアリングエコノミー:共有型経済に対応すること。
■メッセージ
モノを持つことにこだわりを持っていない、限られた資金で体験の幅を広げたい。
レンタカー、レンタル、シェアハウス。
■ポイントは
『安い』+『人とのつながり』
シェアしている『共通点』から、友達になる。
非日常のものは、レンタル・シェアでいい。
車を保有することは駐車場代・パーティー衣装・別荘の購入などです。
以上、如何でしたでしょうか?
御社の『らしさ』で、御社を求める顧客の生活の満足と感動を提供してほしいと、強く、思います。
2015年の売上を上げていくための、何か、着想のキッカケになればと思います。
寒くなってまいりましたので、大切なお身体十分にお気をつけ下さい。