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『一目で義理と分かるチョコ』

Penseur

2016.01.29

松子

ブログでキャッチコピーのことを書き始めて1年強。
ずっとこの時期を狙っていたコピーが、ようやく紹介できます。

ずばり、

「一目で義理と分かるチョコ」(ブラックサンダー)


 

豪速直球。なんて分かりやすいブランド戦略。
名だたるお菓子メーカーと直接ぶつかるのではなく、隙間を攻めていく姿勢です。

そもそも、密かなファンの多かったブラックサンダーが脚光を浴びはじめたのは、あの「生協の白石さん」がきっかけだったといわれています。
その後、男子体操銀メダリスト内村選手の好物であることがSNSで拡散されると、さらに知名度が上がりました。
若者中心に人気が広がり出すや否や、
お菓子自体が「豊橋鉄道」の一日駅長になるわ、
北海道限定の「白いブラックサンダー」なんて亜種を発売するわ…
見た人・知った人が、思わずSNSで拡散したくなるような企画の数々を展開。

その中のひとつが、このインパクト絶大な「一目で義理と分かるチョコ」でした。
自虐。だけども、自信にあふれるこのコピーは、やはりSNS中心に一瞬にして拡散されていったのでした。

これらのマーケティングが当たりに当たって、総売上はこの4年間でなんと250%に伸びているのだとか。
まじめなコピーじゃ目に付かない。
奇をてらっても伝わらない。

ターゲットを絞ったら、その感情に訴え、行動を起こさせるしかけを。
それには、アピールしたい商材を背伸びさせることも、ましてや偽ることも本来不要なはずなのです。
どんな商材にも、必ずそれにしかない魅力があり、それを見つけるのがコピーライターの仕事。
ブラックサンダーはおいしいお菓子ですが、最初は単なるイチ駄菓子でしかありませんでした。
でも、その素朴な魅力を最大限生かした結果が、年間1億5000個近くという今の売上げ個数なのです。

やはりまずは商材とターゲットをしっかり見つめること。
その2つの間に橋をかけ、活発な行き来を促進するのが自分たちの仕事なのだと、
ブラックサンダーをかじりながらしみじみ感じる1月末なのでした。

 

ちなみに今年もやってます。
ブラックサンダー専門店
http://blackthunder-girichoco.com/