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マカロニほうれん荘

Penseur

2018.10.29

しおにゃん

30代後半、いや40代以上でないとわからないかもしれない話です。
1977年からの2年間、『週刊少年チャンピオン』にて連載された作品、『マカロニほうれん荘』。
当時はその独特の世界観と画風で一世を風靡しましたが、作者である鴨川つばめ氏の都合(!?)で惜しまれつつ連載が終了しました。

全9巻のコミックスは年月を経ても絶版になることなく、現在も販売されており、愛蔵版や文庫版なども販売されています。
当時小学生だった私は、近所の塾に置いてあった単行本(※今思えばなぜ塾にマンガが…)で出会いました。
強烈なギャグと風刺、流行の文化と少しのエロスという、パンドラの箱を開けてしまったような衝撃を受け、瞬間的に魅了されたのを
今でも鮮明に覚えています。

時は流れ今年、大阪でその作品展が行われたので、行ってきました。

会場に入ると、当時の子どもたちが大勢詰めかけ、大盛り上がり。
入場無料な上に、撮影自由という太っ腹なところも『マカロニ』らしいと感心しました。
原画や直筆原稿なども展示されており、当時印刷されて読んでいた作品のペン運びに、懐かしさと
新たな感動を覚えました。

この強烈な出会いから、マンガにのめり込んでいき、当時漠然と夢に描いていた「マンガ編集者になる」という
思いは、その13年後にかなうことになります。(絵が絶望的に下手なので、関われる仕事としてそう思ったのだと
思います)

古い作品ですが、未読の方はぜひ。ギャグマンガの転換点を知ることができますよ。