Blog

背中スイッチ作動

Penseur

2018.09.10

MT

赤ちゃんには背中スイッチというものが存在する。
背中を見ても、触っても分からないだろうが、確かに存在する。あなたにもかつて付いていたはずだ。
そんな背中スイッチは、抱っこからベッドに移すときに作動する。
「あ、眠りに落ちたな」と思い、ベッドに寝かせようとすると背中スイッチが押されて、赤ちゃんが起きるのだ。
そして「ここじゃねーよ、お前の腕の中で寝たいんだよ」と泣き叫ぶ。
一度や二度、いや何度でも美女に言われたい言葉である。
しかし、そんな都合のいい美女に出会う前に子どもが生まれると、1日何回も言われることになる。
しんどいということが分かる。
親は赤ちゃんをだっこするだけの生き物と化して、次第に肩や腕、腰を痛めていく。

そこでネットで検索するのが、
どうやれば背中スイッチを押さずに赤ちゃんをベッドで寝かせられるかというもの。

なるほど。
お尻からベッドに下ろすと起きてしまうのか。頭、背中、お尻の順番がいいんだな。
試してみよう。

なるほど。
尻から下ろそうが、頭から下ろそうが起きる子は起きる。
ちくしょう。

そもそも、背中スイッチが作動するのはなぜだろうか。
「感触が急に変わったから」「寝心地が悪くなったから」「親から離れると寂しい」など、
いろいろあるようだが、確かなことは分からない。
なぜなら彼らはまだ喋ることができないから。

そこで私がやっているのが、ベッドではなく親と一緒の布団に寝かせ、
泣き叫ぶ前に添い寝し、頭やら脚やらをナデナデするというもの。
こうすると我が子は起きずに寝てくれる。(10回のうち4回くらい…)

ただしこれは、歳の近い兄姉がいる場合はあまりおすすめできない。
寝相の悪い彼らが無意識のうちに赤ちゃんを蹴ってしまったり、
近くで遊んでいたら誤って踏んでしまう可能性もある。
私の場合は上の子がいないときか、遠くで寝ているときにしかやらない。
また、上の子と赤ちゃんの間に入り、壁になることも重要だ。
寝ぼけた上の子に親の仇のごとく背中を蹴られるのは甘んじて受け入れるしかない。

ちなみにこれも、頭から下ろすのと同じように、
あなたと、あなたの赤ちゃんにとって使えない手段の一つになる可能性がある。
一例として参考にしてほしい。

上記の「頭からベッドに下ろす」「添い寝ナデナデ」の他にも、

・大きなタオルでくるむ
・背中に薄めのクッションを当てたまま抱っこし、そのままベッドに下ろす
・布団を温めておく
・最初からベッド、布団で寝かしつける

などの方法がネットに転がっており、世の中の親は試行錯誤しているなぁと思った次第である。
新米ママ・パパは、なかなか寝付かない赤ちゃんにイラつくかもしれないが、
揺さぶったり、叩いたりしないで、なんとか自我を保ってほしい。
2~3分くらい泣いていたかと思えば、いつの間にか寝ていたということもある。



全く関係ない話だが、上の子が「スタート」を「スタァトー」と変なイントネーションで言っていた。
なぜなのか不思議に思っていたが、「作動」を「スタート」と聞き間違えていたことが最近、発覚した。
背中スイッチ スタァトー。